アレルギー疾患の治療は、セルフケア(自己管理)とメディカルケア(医療機関での治療)の両者が重要であるといわれています。自己管理とは、原因となるアレルゲンや自分に合わない環境、自分の健康状態を自分でチェックしておくことで、アレルギー疾患を悪化させない重要なポイントです。
 これからアレルギー性結膜炎に対するセルフケアとメディカルケアの具体的な例をご紹介します。これらは、目ばかりでなく、鼻などを含めた部位 のアレルギーの病気に共通することです。

 
 
 
花粉がアレルゲンの場合
 

花粉情報に注意しましょう。
原因の植物が身近な雑草であれば除去しましょう。

花粉の多いときはなるべく窓を閉め切って家の中に花粉をいれないようにしましょう。
外出する場合は、目のまわりをおおう防塵メガネやマスクを使用し、帰宅時には衣服についた花粉を戸外でよく落としたあとで家の中に入るようにしましょう。
 
家の中にアレルゲンがある場合
 

室内を掃除機でこまめに掃除しましょう。
日中は通気、換気をしましょう。
毛布や布団はできるだけ天日干しにしましょう。
カーテン・ぬいぐるみはまめに洗濯し、じゅうたんはなるべく使用しないようにします。

 
 
 粘膜に刺激を与える物質に注意します。タバコの煙、化学物質(ホルムアルデヒド、防虫剤など)などが刺激の原因となりますが、アレルギーの人は粘膜が過敏になっていますので、気温の変化、風なども刺激になります。寒い日の外出、たき火、自転車で風を受けた場合などに症状が悪化することがあります。
 
 
 アルコールや香辛料のきいた食事は、粘膜が充血しアレルギーを悪化させることがあります。また、アレルゲンとなる食物ではありませんが、竹の子、ワラビ、ゼンマイなどの山菜、山芋などには、ヒスタミンが多く含まれているので、かゆみなどの症状を悪化させる危険があります。
 
 
 
 過労、ストレス、睡眠不足により自律神経のバランスが崩れると、アレルギー症状が悪化することがありますので、注意しましょう。
 
 
 天気、気温、症状などの項目を日記につけておきましょう。毎年自分がどの時期に症状が悪化しているかを知っておくと、治療や診断に役立ちます。また、気温や天気によってアレルギー症状の程度が変わってきますので、“自分は雨が降る1日前が調子が悪くなるのだなあ”などと気がつくことがあります。低気圧や前線が通 過するときにアレルギー症状が悪化する人も多いようです。
 
 
 風邪をひいたあとは、粘膜が炎症を起こしてただれています。そのため、粘膜が刺激を受けやすく、アレルギー症状が誘発されやすくなります。
 
 
 アレルギー性結膜炎に対する薬として、抗アレルギー薬、ステロイドの点眼薬が処方されます。
 抗アレルギー薬は、マスト細胞に作用して、ヒスタミンなどのアレルギー症状を起こさせる化学物質が放出されることを抑える薬です。副作用はほとんどありませんが、効き始めるのに少し時間がかかります。ですから、季節性アレルギー性結膜炎の人は、例年の症状から推測して、症状の出現が予想される時期よりも2〜4週間前から薬の投与(初期療法)を始めるとよいでしょう。通 年性アレルギー性結膜炎の人は、予防的に長期間薬の投与を続けるのが基本です。自分では判断がつきにくいことが多いので、かかりつけの医師に相談し、処方を受けるのがよいでしょう。
 ステロイド薬は、即効性でアレルギー症状を抑制する効果も強い反面、副作用の強い薬剤です。緑内障、角膜感染症などの重篤な副作用が報告されていますので、ステロイド点眼薬を使用している間は、医師の指示に従って、定期的な診察を受けることが重要です。




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